クリニックの収支改善

開業医と勤務医の違いは、クリニックを経営する「経営者」であることです。

しかし開業後、様々な意思決定が求められ、結果、経営がうまくいかない、資金ショートして赤字など経営難に陥るケースも多いようです。

今回は、クリニックの経営課題の把握、対策方法について考えていきます。

令和3年度 医療費の動向 ~概算医療費の集計結果~

令和3年度の概算医療費は44.2兆円。 対前年比で4.6%の増加となるも、対前々年比では1.4%の増加

 なお、対前年々比の1.4%の増加は2年分の伸び率であり、1年当たりに換算すると0.7%の増加。 ○ 令和3年度の受診延日数は、対前々年で▲5.5%の減少、1日当たり医療費は7.3%の増加となるようです。

 都道府県の「青森県」対前年の伸び率は1.2%です。

 1954年に公表を開始されて以来過去最低の診療報酬だった令和2年度との比較につき、かなり厳しい状にあるということがわかります。

出典:厚生労働省 令和3年度医療費の動向 https://www.mhlw.go.jp/topics/medias/year/21/dl/iryouhi_data_sankou.pdf

クリニックが経営難になる要因

 2020年以降に関しては、コロナ禍の影響で全国の約3分の2の医療機関が赤字に転落したとされています。

 新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れている医療機関は、そうではない患者が減少するため、医療機関全体としての収益が減ってしまっているのです。併せて、感染対策のために、通常時とは異なる備品にもお金をかけることが必要になっていることも、収益減少の大きな要因とされていました。

ではクリニックが経営難になる全ての要因はコロナウイルスによる影響なのか?

それだけではありません。

 クリニックが赤字になる原因としては

「医業収入が適正ではない」

「コストが適正ではない」

「集患対策・広報力がない」

「従事する医者の高齢化」

「社会情勢による影響で材料費が高騰している」

など様々です。

 そもそも、医業をしていて加算の漏れ等で適正な医業収入を得られていないは仕組化が必要だと思いますし、医療材料等のコスト削減においては、ベンチマークまでは必要ないまでも、同規模の近隣クリニックとの比較は重要となり、収入以外の支出を下げることもとても有効です。

 たとえば、不要な業務についてコスト削減するには、内部からは気がつかないことが多く、外部から介入しないと問題が可視化されずらいということもありますが、PDCA推進することも有効です。

 感性的な問題や課題以外は、ほぼ解決できると考えます。

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