クリニック集患の基本とは

 綿密なリーチのもと事業計画を作成して開業したけど、想定より集患が伸び悩むといったケースは当然のように想定されます。

今回は、クリニック開業後(厳密には開業前に)の集患について、最低限これだけは取り組んでおきたい対策をお話していきます。

ホームページはスマホに最適化 

60歳代以上のスマホ所有率は8割近くと、ご高齢の方でもスマホを使って検索しています。

 私の両親は70歳代ですが、スピーカーマイクでワード検索しているくらい使いこなしています(笑)

 つまり自院ホームページの運用も、スマホに最適化し、閲覧される環境を準備しておかないと認識すらされないということです。
スマホに最適化されたホームページは、新規患者との最初の接点となることが多く、開業前に準備しておきたい対策となります。

WEBサービスの活用

 ホームページをスマホに最適化したら、新規患者はスマホでどのように閲覧して来院されるのかを考えましょう。

WEB広告や各社ポータルサイトのサービスまで色々とございますが、例えばgoogie mapの口コミです。

 新規患者にホームページ閲覧されるのと同じくらい重要な情報として、クリニックまでのアクセスと口コミは、患者さんが患者さんを呼んでくるような状態にしてくれる無料のサービスです。

 google mapは登録された自院のアカウントへ5段階評価となり、コメントや画像の投稿も可能です。
良い口コミばかりが集まればよいのですが、悪い口コミも投稿されてしまう場合もあり、これに関してはコントロールができないので、物理的に評価をいただけるよう努力するのみとなります。

 私自身も初診でクリニック受診の際は、参考程度に閲覧するくらいなので(笑)

 開院される診療科目にもよりますが、最適なサービスを選択して開院後スタートダッシュで集患したい場合は、物理的な駅看板・バス広告等も含めて、開業前に準備しておきたい対策となります。

医療機関との連携

 医療機関との連携ですが、地域医療ネットワークにおけるチーム医療の推進から、「かかりつけ医をみつけましょう」のアナウンスはかなり浸透しており、身辺な体調不良はクリニック、専門的な治療・検査が必要な場合はクリニックからの紹介の後、大規模な医療機関で適切な治療を受けるという仕組みです。

 周辺の医療機関と適切に連携し、それぞれの役割に合わせ紹介し合う関係性を築くことができれば、集患対策につながります。

勤務医だったころのご自身のネットワークを活かせるよう、開業前の段階から計画に取り入れたい対策となります。

集患は一日にしてならず

 さて、いかがだったでしょうか。

 「集患対策として当然取り組んでいる」という声が聞こえてきそうなので、本質を紐解いていきます。

 集患数を伸ばしていくためには、ホームページやWEB対策ももちろん大事ですが、これら待ちのスタイルから脱却し、先生自ら地域に出向き、地域住民と信頼関係を深めることが重要です。
 一見すると収益にはつながらなそうですが、例えば町会で健康教室を定期的に行ったり、お金をかけずとも効果的に集患する方法はいくつもあります。


 このような活動を日々コツコツと行っていくことで、先生(クリニック)の評価は高まり、地域に選ばれるクリニックとなるのだと私は考えます。

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