病院のインターネット環境について

医療におけるIT活用はより身近になってきていますが、2023年4月から「オンライン資格確認」が義務化されたことで、さらに普及が進んでいる印象です。
実際のところ医療現場では、医師が紹介状作成する上でインターネットを利用したり、薬品・各種情報収集にインターネットを活用する機会が多いと思います。
一方で、HIS等で個人情報の取扱いにおいて、ネットワーク上の端末から情報漏洩・サイバー攻撃に晒される危険性もあるので、運用されるネットワークの切り分けは重要となります。
院内のwifi環境構築についても、主にセキュリティ面、医療機器との干渉問題、使用者の運用基準を明確にする必要があります。
加えて、イニシャル含めたランニングコストはどの程度なのか、メリットよりデメリットが大きいのでは?と躊躇されている施設は多いと思います。
今回はインターネット導入について簡単にお話ししていきます。
病院にインターネット環境がある「メリット」

インターネット・wifi整備されると下記のメリットがあります。
① オンライン資格確認を導入できる
② クラウドや電子カルテが活用できる
③ 患者の満足度が上がる
私のこれまでの経験上、①②は業務効率が数倍向上する利点から大半の病院はインターネット・wifi環境があると思います。
意外と病院のwifi普及率は高く2021年度で全国の90%だそうですが、主に院内設備・医療スタッフ向けの無線LAN(院内ネットワーク)ではないでしょうか。
③の患者に向けたインターネット・wifi環境(パブリックネットワーク)については、大規模病院になるほど待ち時間に不満を感じる傾向もあり、緩和させる一つの対策として、さらには集患対策として有用性の高いツールにもなります。
例えば、受付・待合所付近にwifi環境があると、小児科を受診される子供たちへご家族が動画配信・ストリーミングでアニメを視聴させ本人の不安を和らげたり、落ち着かせることにも役立ちます。
近年多発している自然災害時の電話回線がショートした場合にも、インターネットが連絡手段ともなります。
※電波環境協議会「2021年度医療機関における適正な電波利用推進に関する調査結果」
インターネット環境の課題
インターネット・wifi整備されると、主にセキュリティリスク、医療機器への電波干渉による影響から安全性に配慮した対策が必要不可欠となります。
有線LANの場合、セキュリティ対策は比較的簡単で安定した高速通信ができますが、設置コストが高く、運用が限定的となります。
無線LANの場合、ネットワーク構築は簡単で設置工事もないためコストは安いですが、セキュリティ・通信速度が不安定、医療機器との電波干渉を受ける可能性があり、有線LANより利便性は高いですが、運用リスクも高くなります。
インターネットを利用する場合は、場所、目的や用途を明確にして適した方を選択する必要があります。
特に患者・来院者wifi整備する際には、必ず院内ネットワークと切り離した別のパブリックネットワークを構築する必要があり、できるだけ強力な暗号化規格で運用する必要があります。
2025年現在では「WPA3」など
安定した通信速度が担保されるかの事前環境調査(院内ネットワークとの電波干渉等含)、管理コストを最小化できる仕組み(運用負荷の少ない機器の選定)
諸々クリアして万全にネットワーク構築できても、利用するスタッフへのセキュリティ教育・運用基準がなければ事故は起こりうるので、実はここがキモになると思います。
まとめ
ネットワーク構築るにあたり、拠点のある都道府県にある事業者数社への依頼が大半となると思いますが、利用するまでには1~2ヶ月かかることもあるのでシッカリと事前計画することをオススメします。
事業者によっては、ネットワーク構築後のインターネット接続は依頼側でやってくださいと言われるところもあるので、接続サポートの実施に加えて、継続したアフターフォローのある事象者を選定すると良いかと思います。
弊社と実績のある事業者をアテンドすることも可能なので、お気軽にご相談いただければ幸いです。
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