環境管理・測定サービスについて
最近「環境管理・測定って何をするの?」と医療機関はもとより、一般企業様(食品・精密機器製造工場)から質問いただくことがあったのでFAQで解説していきたいと思います。
Q.そもそも何を測定するの?
主に室内の「清浄度」「吸排気口の差圧・風量」の測定となります。
実施施設により、空中浮遊濃度測定、付着菌検査、騒音測定、フィルターリーク測定等のご要望があれば実施しています。
Q.清浄度測定とは?
クリーンルームはHEPAフィルタと呼ばれる高性能フィルタを通した正常な空気を循環させて清浄度を保ちます。
フィルタの目詰まり、外的要因や空調機器の故障により設計値どおりの清浄度が得られない場合、製造工場では製品品質が問題が生じて多大な損失等、多大な経営リスクを及ぼすこともあります。
室内空間の空気(クリーン度)を測定するためにバーティクルカウンタと呼ばれるレーザー光線を利用した塵・埃の微細粒子を粒径とともに個数計測する機器を使用します。
清浄度測定はあくまで「測定」なので、冒頭申し上げたように様々な要因をクリアにして「管理」することで、クリーン環境の維持に努める必要があります。
また、測定値により目詰まりのあるHEPAフィルタ交換後には、清掃消毒も必須となります。
Q.差圧測定・風量測定とは?
隣室との静圧関係、差圧確認をすることで、実施環境の「陽圧」「陰圧」が正常度の確認、風量測定といった流れです。
陽圧とは室内の気圧が外の気圧より高い、空間に存在する空気の量が多く、密度が高い状態を言います。
一方、外より気圧が低い状態を陰圧と言います。
測定結果が芳しくない場合は、風量調整を行い設計値に対する許容量で作業しますが、そもそも設計風量以上の風量がでない送風機の場合は、全体を-10%以内に抑えた調整とするか、送風機自体を更新するなどのご提案をします。
Q.どのくらいの費用?
主にクラス100~10,000程度のクリーンルームを対象に測定箇所数、環境(測定場所)によりお見積りします。
まとめ
医療機関であれば手術室やICU等の患者と医療従事者へ向けた環境維持・衛生管理、製造工場では機器や食品に向けた品質管理、これらを重要事項と考え巨額投資されたクリーンルームですから、これらが機能していないことで生じるリスクも大きいはずです。
設備導入後の維持管理はとても重要です。
この機会に、品質向上、衛生管理、検査精度の向上を確認してみてはいかがでしょうか。
ご相談はSMAへ
SMAでは、環境管理・測定サービスはもとより、測定後の清掃・消毒・WAXがけ、各種クリーンルームの設計施工・改修をワンストップでご提案させていただいております。
外部の知識やアイデアなどの資源を活用し、そこで創出したイノベーションを理想のかたちにしていく、それがSMAが目指すトータルソリューションです。
「クリーンルームを開設したい、もしくは改修したい」
「HEPAフィルターだけ低価格で導入できないか?」
等のご質問の段階からで構いませんので、お気軽にお問合せください。